鳳来湖の岩場を愛する会 広報担当 野村様
日本フリークライミング協会 事務局長 井上様
Cc：NPO法人新城DOSクライミングクラブ 理事長 徳枡様
お世話になります。
「鳳来の岩場」を地元にもっと理解して欲しい。
そんな思いで愛する会に所属していた時に清掃活動をはじめました。地元共催と
し地域と顔の見える関係を作ってきました。
その後も地元の子どもたちの体験会や市内スポーツイベントへのクライミング壁
出典（無償で行なったときもあります）、市内スポーツイベントへのボ ラン
ティア参加と実施してきました。
日本を代表するクライミングエリアであり、その可能性は岩の質と量、地理的条
件、そして1年中登れるという条件から本来ならば現状以上のクライ マーが訪れ
てしかるべきエリアだと思います。
しかし、そんなエリアであるのにもかかわらず地元の受け入れ態勢（駐車場、
キャンプ場、簡易宿泊施設、トイレ等）が出来ず、現在に至っています。
12年前の禁止エリア発生後、ローカル達はエリアやルートができても「クライ
マーの増加はエリア全体の禁止を招きかねない。」と判断し、記録の発 表を控
えてきました。
途中、そんなローカルの配慮を軽視し記録を発表するプロが現れ、クライマー間
の溝は深まりました。
商業主義のメディアはプロ側の立場をとり、鳳来はローカル以外のクライマーた
ちからは【めんどくさいエリア】【閉鎖的な場所】と言われるようにな りました。
地元が鳳来の岩場の価値を認識すれば、クライミングで地域を活性化をしようと
思うはずだ。
そう考え、5年ほど前から地元でクライミングをやりたいという方を見つけ、そ
の方とプライベートウォールを作ってきました。
少しづつ拡張・充実させ地元の愛好家を増やしてきました。
昨年夏、内閣府の雇用創造事業に手を挙げ、採択されました。
内容は「クライミングジムを作り、そこを拠点にクライミングによる地域活性。
雇用を増やし、地域を元気にする。」
昨年10月「クライミングを実践し、クライミングで地域活性化を目指す」を目的
とするNPO法人を立ち上げました。（現在申請中）
2月1日にジムがオープンします。
詳しくは
http://www.sdcc109.com/ にあります。
ここからが本題です。
そんな経緯を今月に入り、市役所や川合地区の方々に説明してきました。
昨夜、川合地区の常会（自治会定例会）に参加してきました。
こちらからの説明を終え、三遠南信道の開通（3月4日）、第2東名静岡エリアの
開通（4月14日）によりアクセスが格段と良くなります。
全国で増えるクライマーやジムの状況（その中で国体の状況変化やオリンピック
の候補種目であることの説明）から今まで通り情報規制をしていても多 分クラ
イマーが増えるだろうと話をしてきました。
川合地区の方で鬼岩での残置規制解除後のローカル同志の仲たがいを知る方が見
えました。
その方から「鬼岩で今、残置してるのか？」という質問がありました。
私は「前の区長さんの時にOKとなったので残置している人もいると思います。」
と答えたところ、私が怒られました。
区長から「持ってきたモノを持って帰るのは当たり前だ。【事故を起こさないた
め】というならば早く岩場に行ったり、早く下山するように自分たちで 配慮す
るのが当然ではないのか。」といわれました。自分はクライマーの代表として来
ているのではないことを確認し、その旨を伝えることはできても 全国から来る
クライマーに強制できる立場にないことを伝えました。
残置以外のことでルールではなく、【当たり前のモラル】として以下の事を言わ
れたのでお伝えします。
・ 駐車場の件 乳岩の駐車場は今まで通り配慮する。鳳来湖奥のエリアへ行く
場合、他の観光客や地元林業作業者などの車に配慮し、駐車する。
・ トイレはなるべく入山する前に済ませる。仕方がない場合は埋めるなどの処
理をちゃんとする。
・ 宿泊に関し、宿泊施設を利用する。または、所定のキャンプ場を利用する。
林道などの適当な場所でテントを張ったりしない。
川合地区の奥、旧借家から奥は国定公園（昭和40年代？）に指定されています。
そのため、指定後に開発行為（キャンプ場やトイレ、駐車場の設営）はできませ
ん。これは行政や地元の方々でもどうしようもできないことです。
地元の状況も配慮しつつ、ご理解 及び 広報の件 よろしくお願いします。
メールだけでは誤解される可能性があると判断したので以上の話は昨夜、田中周
兵氏に電話で直接話してあります。
PS
2月1日にクライミングジム ボルダ109 オープンします。
鳳来に来た際に雨が降ったら是非お越しください。
新城市民に鳳来の岩場の価値や魅力を大いに語ってください。
そして新城市民をその気にさせてください。
それが鳳来の岩場の今後を変えていくと思っています。
この文章は転載歓迎です。よろしくお願いします。
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