豊田市松平周辺には大量の岩があり、
最近のボルダリングブームのなか、週末には大量の人が押し寄せています。

そして駐車場が足らず路肩駐車が横行し、地元車両が通れない問題となっています。

この問題はエリアの【クライミング禁止】を招きかねなく、多くのクライマーが危機感を募らせています。

しかし、ブームの中最近始めた方や古参でずーっとやってきた方々にはその危機感が薄く
クライマー間の揉め事にもなりかけています。

2000年の鳳来問題以降、アクセス問題を取りくんできた者として
クライマーと地元との関係性について私見を書こうと思います。


クライマーが岩場活用のルールを定めるべきではないと思います。

理由は、クライマーやクライミング関係団体は地主でもなければ、地元自治会や地元行政でもないから。
その岩場に来る全国、世界中のクライマーに対して強制する権限などないからです。

クライマー及びクライマー団体がルールを定めると
そのクライマーまたは団体がその責任を負わなくてはいけなくなり、
他のクライマーや地元地域・自治体からの板挟みになります。

ルールは地元地域や行政に定めてもらうべきモノ。(なぜならば権利者だから)
それを地元クライマーまたは団体がその岩場に来るクライマーに「お願い」として伝える。

あくまでも地元に提示されたルールを伝え、「守ってください」とお願いするスタンスで。

当然ルール設定にローカルクライマーがアドバイザーとして関与することは問題ないと思います。


最近、「クライマーはお金を落とさない」という声に対して、
クライマー側が利用料として300円程度を地元に支払うケースが出てきています。

この場合、利用料とすべきではないと考えます。
なぜなら、利用料とすると事故などが発生した際に事故の責任が地元に移ってしまうためです。

あくまでもクライマー側が感謝の意を証して地元に対して環境の維持・保全のために寄付をする。
というスタンスが好ましいのではないかと考えます。

環境とは、自然環境だけでなく
地元と良好な関係を含めた総括的なクライミングを実践するための環境
と解釈していただければ良いのではないかと思います。

しかし、
【地元に定めてもらうルール】と【環境維持寄付】を定めるには
【地元の合意形成】と【クライマー間の合意形成】
2つの大きなハードルが存在します。

【持続可能な岩場の活用】と【健全な地域への還元】へ
模索はまだ始まったばかりです。


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